【マッチングアプリ詐欺】巧妙な手口と被害後の対処方法

公開日:2025年4月23日

最終更新日: 2025年4月25日

探偵コラム/マッチングアプリ/トラブル調査

この記事の読了目安時間は約2分です。
 
マッチングアプリ詐欺の巧妙な手口と被害後の対処方法を紹介する記事タイトル画像

当探偵事務所に相談される被害者の多くは、「まさか自分が騙されるとは思わなかった」と口を揃えて言います。

巧妙に仕組まれた手口により、交際を信じていた相手が突然姿を消し、大切なお金も連絡手段も失うという深刻な被害が後を絶ちません。

この記事では、マッチングアプリ詐欺の実態や代表的な手口、被害に遭わないための予防策、万が一詐欺に遭ってしまった場合の対応方法、そして探偵によるサポートについて解説していきます。

「もしかして騙されているかも」と不安に感じている方、すでに被害を受けてしまった方に向けて、この記事を通して冷静な判断と正しい知識をお伝えし、解決へ向けての一歩を踏み出すきっかけになれれば幸いです。

この記事を読んでわかること

・マッチングアプリ詐欺の手口と種類

・被害に遭わないための対策

・被害に遭ってしまった後の対応方法

・探偵が行う解決の方法について

 

マッチングアプリ詐欺の実態とは?

マッチングアプリ詐欺の実態を象徴するフード姿の人物とスマートフォン、警告マーク、お金のイラスト

マッチングアプリは「恋人がほしい」「趣味の合う人と出会いたい」といった思いから始める方が多く、信頼関係が築かれやすい環境が整っています。

しかしその一方で、この信頼を悪用した詐欺行為が年々増加しており、社会問題にもなっています。

特にロマンス詐欺や投資詐欺といった「感情」や「お金」に訴えかける詐欺が目立ち、相手に情が移っている状態での被害は非常に深刻です。

参考:近年の報道事例

警察庁の発表では、2023年の特殊詐欺の中でも「SNSやアプリを通じた出会い型詐欺」は大幅に増加傾向にあるとされています。

マッチングアプリ詐欺の特徴は、詐欺グループが組織的に動いていたり、架空の人物を複数で演じて信用を得るなど、非常に計画的で巧妙な点にあります。

単に恋愛感情を利用するだけではなく、投資話や困窮を装った金銭要求、なりすましまで手口は多岐にわたります。

「相手と出会っていないから詐欺とは言えないのでは?」という誤解も多くありますが、たとえ実際に会っていなくても、金銭的被害があり、意図的にだまされた事実があれば立派な詐欺行為です。

マッチングアプリ詐欺の主な手口と種類

マッチングアプリ詐欺で使われる典型的なセリフがスマホ画面と吹き出しで表現されている警告イラスト

マッチングアプリ詐欺は、相手とのやりとりがネット上で完結するため、顔が見えない分だけ巧妙な手口が使われやすいのが特徴です。
以下に、代表的な詐欺のパターンをご紹介します。

詐欺の種類特徴と内容
投資詐欺
(仮想通貨・FX・副業など)
「儲かる情報がある」「一緒に始めよう」などと甘い言葉で投資を誘導し、アプリ外で連絡を取りながら資金を騙し取ります。
ロマンス詐欺
(愛情を装って金銭を要求)
親密な関係を築いた後、「手術代が必要」「海外の警察に逮捕された」「トラブルでビジネスが一時的に回らないので立て替えて欲しい」などと理由をつけて金銭を要求します。
なりすまし詐欺
(有名人・医師・自衛官など)
社会的信用の高い職業を名乗って信頼させ、実在しない人物に成りすましながら金銭や情報を引き出します。
緊急トラブル詐欺
(病気・事故・海外でのトラブル)
突然のトラブルを装って「今すぐ送金してほしい」と焦らせる手口。相手の感情に訴え、冷静な判断をさせません。

これらの詐欺は、いずれも被害者の「信頼」や「感情」を巧みに利用してお金を引き出すのが特徴です。

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被害に遭わないために知っておくべき対策

キーボードと鍵、スマートフォンの上に並べられた「SECURITY」の文字。マッチングアプリ詐欺対策として情報セキュリティへの意識を促すイメージ

マッチングアプリを安心して利用するためには、詐欺に発展する可能性のある相手を早期に見抜くことが何より重要です。

特にやり取りの初期段階における違和感や兆候を軽視せず、慎重な行動が求められます。

以下に意識しておくポイントをまとめましたので参考にしてください。

プロフィールやメッセージ内容の不自然さに注目

・写真が美男美女すぎる/SNSで逆画像検索するとモデルや芸能人の写真と一致するケースあり

・メッセージに不自然な日本語表現(翻訳ソフトの使用の可能性)

・職業や居住地を明言せず「都内勤務」「外資系」など曖昧な返答が多い

有名企業勤務や医師・弁護士・自衛官・芸能関係者などを名乗ることも多く、名前を検索すれば同姓同名の著名人や実在人物が出てくることがあります。

➡ この場合は、「本当にその人なのか」SNSや検索エンジンで経歴や顔写真を照合するなどの事前確認が不可欠です。

アプリ外の連絡手段へすぐに誘導されるのは要注意

LINE、Telegram、WhatsAppなどへ「すぐに連絡先を交換したい」と言われた場合は警戒する必要があります。

なぜなら詐欺師はプラットフォームの監視を避けるため、アプリ内での会話を避けたがるということを覚えておきましょう。

金銭・個人情報を渡す前に一度立ち止まる

「急に病気で入院した」「家族が事故に遭った」など緊急性を演出して金銭を要求されることがあります。

どんな理由であっても、一人で判断せず、第三者(家族・友人・専門家)に相談することがリスク回避の鍵です

海外在住者とのやり取りは特に慎重に

当社にも「海外から会いに来る予定だった相手が、入国直前で税関トラブルに遭った警察に拘束されたなどの理由でお金を立て替えてほしいと頼まれた」という相談が多数寄せられています。

「日本に到着したら返す」という言葉を信用して送金してしまった結果、その後一切連絡が取れなくなるという典型的なロマンス詐欺被害です。

特に「海外の銀行口座や国際送金」「仮想通貨に換えての送金」「日本人名義の他人の通帳」を利用した金銭要求には絶対に応じないでください。

「まさか自分が詐欺に…」と後悔する前に、少しでも不自然だと感じたら、やり取りのスクリーンショットを保存し、信頼できる相談先へ相談することが重要です。

万が一被害に遭ってしまった場合に備えて、次の項目では被害後の対応方法についても詳しく解説します。

すでに被害に遭ってしまった場合の対応方法

詐欺に遭ったかもしれないと頭を抱えて悩む女性の写真。マッチングアプリ詐欺に気づき、不安や混乱を抱えている様子を表現

「もしかして詐欺だったかもしれない…」「お金を送ってしまったけど、どうすればいいの?」

そんなときは、冷静に状況を整理し、今すぐ行動に移すことが大切です。以下に、具体的な対応手順をご紹介します。

① 証拠を保存する

・やり取りしたメッセージ画面(マッチングアプリ・LINE・SMSなど)

・送金履歴や振込明細のスクリーンショット

・相手のプロフィール情報・ID・連絡先・写真など

➡ これらは警察や専門機関に相談する際、そして法的手続きを進める上で重要な証拠になります。削除せず、必ず保存してください。

② 公的機関へ相談する

詐欺被害に気づいたら、必ず一人で悩まずに公的機関へ相談しましょう。
以下では、それぞれの機関がどのような役割を果たすのか、わかりやすく解説します。

消費生活センター(188)・国民生活センター

🟦 被害状況の整理とアドバイス

「どのような被害なのか」「返金や通報の方法は?」など、状況を一緒に整理し、今後の行動についてアドバイスしてくれます。
弁護士や専門機関への紹介などの橋渡しも行います。

🟦 詐欺情報の蓄積と共有

過去の相談事例を元に、同様の詐欺グループの情報が共有されていることも。
消費者庁や警察への通報に活用されたり、行政の対応を促す材料にもなります。

🟦 事業者とのあっせんを行うことも

相手が企業や団体である場合は、間に入って話し合い(あっせん)を提案してくれるケースもあります。
※ただし、マッチングアプリ詐欺の多くは「個人を装った詐欺」のため、直接の対応が難しいこともあります。

警察署(生活安全課)

🟦 被害届の提出と捜査

送金履歴ややり取り内容などの証拠をもとに、詐欺被害として届け出ることが可能です。
特に金銭の授受や悪質な勧誘がある場合は、捜査の対象となる可能性があります。

🟦 同様の被害者との連携

他にも被害者がいる場合、警察が捜査に乗り出す可能性が高まります。
あなたの通報が、新たな被害者を防ぐ一歩になるかもしれません。

③ 返金の可能性と限界を知る

「海外の相手だからもう無理」と早々に諦めてしまうのは早計です。
実際には、海外の人物を装った日本人詐欺師であるケースも多く報告されています。

また、詐欺グループが日本国内の銀行口座や第三者名義の口座を利用している場合、その口座が特定できれば、弁護士や警察を通じて資金の差し止めや返金を求められる可能性もあります。

特に以下のような場合は返金の可能性が残されています:

・日本人名義の銀行口座に振り込んだ

・送金先の口座情報や相手の身元情報が判明している

・複数の被害者がいることが分かっている

一方で、仮想通貨で支払った場合は、送金後の追跡や回収が極めて困難になります。

ブロックチェーン上での取引は匿名性が高く、相手が誰なのか特定するまでに時間がかかるほか、技術的な知識や専門調査機関の協力が必要となるため、警察や弁護士でも特定する事が難しいケースがほとんどです。

「必ず回収できる」などを名乗る悪徳業者や悪徳弁護士による二次被害詐欺に注意が必要です。

安易に「取り戻せる」という言葉を信じず、冷静な判断をすることがとても重要になります。

少しでも可能性がある場合は、早めに警察や弁護士に相談し、正しい手順で返金に向けた対応を進めることをおすすめします。

④ 自力で相手を特定するのは危険

被害に遭った直後、「このままでは終われない」「なんとか自分で突き止めたい」と思ってしまうのは自然なことです。

しかし、相手の素性を個人で探ろうとする行動は、思わぬ二次被害に繋がる恐れがあります。

まず、相手に直接連絡を取り続けることは非常に危険です。

焦りや怒りからメッセージを送り続けることで、相手から逆にSNS上のフォロワーの履歴から家族や友人を特定し、「過去のやり取りや写真をばらまく」などと脅される可能性も考えられます。

また、相手が一人で詐欺を行っているとは限りません。

実際には複数人の詐欺グループの一部である場合もあり、軽はずみな接触が組織的な対応や報復を招く可能性も考えられるため注意が必要です。

「自分でなんとかしたい」と思う気持ちはわかりますが、こうしたトラブルは専門家に相談することが安全かつ確実な方法です。

マッチングアプリ詐欺被害を解決するために探偵ができる事

探偵事務所のチームメンバーが笑顔でガッツポーズをする写真。マッチングアプリ詐欺の解決をサポートするプロフェッショナルな印象を与える

マッチングアプリ詐欺の被害に遭った方の中には、「どこに相談すればいいのか分からない」「もう泣き寝入りするしかない」と思い込んでしまう方も少なくありません。

しかし、実は探偵に依頼することで、被害の実態を明らかにできたり、今後の対策に繋がることがあります。

この項目では、探偵がどのような場面で役立つのか、また引き受けが難しい調査についても正しくお伝えします。

探偵が活躍できる主なケース

相手と連絡が取れている場合の所在確認

まだ連絡手段が残っている場合、その情報をもとに所在や行動範囲の特定が可能です。
「相手の言っていた住所が本当に存在するのか?」「名前や職業は本当か?」など、事前に確認することで詐欺被害を未然に防ぐことや証拠収集に繋がります。

事前調査によるリスク回避

相手からお金の話が出ている段階で、「信用して大丈夫か」を調べたいという相談も増えています。
探偵なら、相手の言っているプロフィール情報が虚偽かどうか、住所・職場の実在性などを客観的に調査することができます。

過去にやり取りした情報を元にした素性調査

すでに被害に遭ってしまった後でも、LINEのプロフィール画像や記録、やり取りの中に出てきた断片的な情報から、詐欺師の身元に迫る調査も可能です。
特に、振込先口座が日本国内だった場合は、そこから名義人や関連情報の確認ができるケースもあります。

証拠収集による今後の対応強化

詐欺の立証には客観的な証拠が重要です。探偵は法的にも使用可能なレベルの調査報告書を作成し、必要に応じて弁護士に提供できる体制を整えています。
「警察に証拠が足りないと言われた」「弁護士に相談したけど動けなかった」などの場合にも、改めて状況を整理する材料として活用できます。

探偵が対応できないケース

海外在住者の居場所特定

そもそも提供されている情報がすべて虚偽である可能性が高いため、調査を行っても成果が得られない場合が多く、満足な結果を得られず二次被害のようになることもあります。
100%情報が虚偽だとは言い切れませんが当事務所では、こういったケースの依頼は基本的にお受けできません。

仮想通貨の送金先追跡

ブロックチェーン上の資金移動は、高度な専門知識と国際的な法制度が関わってくるため、探偵が単独で追跡・回収することは不可能です。
中には「仮想通貨の流れを特定できる」と謳う悪質業者も存在しますが、当社にも実際に「依頼したが何も成果が得られなかった」といった相談が寄せられています。ご注意ください。

だからこそ、まずは相談を

マッチングアプリ詐欺の被害は、相手の特定が難しいからこそ、早めに正しい調査方針を立てることが重要です。

当社では、無料相談の段階で、依頼内容に対して可能・不可能を明確に判断し、調査が可能な場合はその場で調査方法・料金をご提示しています。

「この相手、本当に信用できるの?」「お金を送ってしまったけど、何か手立てはないか」
そんなお悩みをお持ちでしたら、どうか一人で悩まず、私たちにご相談ください。

実際の調査事例

40代女性/奈良県
依頼者イメージ
「自衛官」を名乗る外国人…600万円の保釈金詐欺を未然に回避
マッチングアプリで知り合った外国人男性から「日本に行く予定がある」「一緒に将来を考えたい」と熱心にアプローチされ、交際がスタートしました。
彼は自衛官でシングルファーザーだと名乗り、娘を名乗る人物とLINEで会話したこともあり、私はすっかり信用していました。
そんな矢先、「日本へ渡航する直前に空港で拘束された。保釈金に600万円が必要だ」と娘から突然の連絡が。
頭が真っ白になりましたが、不安になり探偵に相談。探偵による調査で、彼の勤務先や伝えられた名前・顔写真・娘の存在まで、すべてが架空のものであることが判明しました。
また、娘を名乗って保釈金をだまし取る手口も過去に別の詐欺事件で使われた事例と酷似しており、詐欺グループの常套手口だとわかりました。
結果、私は600万円を送金する前に詐欺と見抜くことができ、被害を未然に防ぐことができました。
調査のポイント
伝えられた勤務先・氏名・写真をもとにSNSや公的情報を徹底的に照会。
さらに、「娘」と名乗るアカウントの過去利用状況や言い回しの一致から、悪質な詐欺グループの一環であると特定できました。

多くの人が詐欺に気づけなかった理由は、「好きな気持ちがあったから」「もし本当だったら…と思ってしまったから」だと思います。
相手を信じたい気持ちと、嫌われたくないという思いから、つい相手の言うことを受け入れてしまうのです。

ですが、あなた自身の身を守るためには、まず真実を知ることが何よりも大切です。
相手の言葉が“本当か”“嘘か”を確かめることで、金銭的にも精神的にも最悪の被害を防ぐことができます。

「怪しいかも…でも信じたい」

そんな時こそ、私たち探偵にご相談ください。
相手の素性や伝えてきた情報が本当かどうか、あなたに代わって冷静に調べ、判断材料をお渡しします。
あなたが安心して次の一歩を踏み出せるよう、全力でサポートいたします。

執筆者プロフィール画像
執筆者:岡田 新(総合探偵社福一調査会 相談員)
執筆日:2025年4月23日

探偵歴10年。トラブル解決や対人問題の相談に定評があり、年間1,800件以上の相談を受ける問題解決のエキスパート。素行調査をはじめ、人探しや対人関係のトラブル解決において豊富な経験を持ち、多くの依頼者の悩みに寄り添いながら解決へと導く。

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