引越しを機に失くした卒業アルバムを復元したい｜長崎県50代男性 卒業アルバム探しの体験談

離婚をきっかけに一人暮らしを始めてから、あっという間に数年が経ちました。

そんなある日、何の前触れもなく高校時代に付き合っていた彼女のことをふと思い出したんです。

数十年ぶりに思い出したので顔や細かい出来事までは曖昧なのですが、当時、同級生の一部からいじめを受けていた自分のそばにずっといてくれた、大切な存在だったことだけははっきり覚えていました。

本当は卒業アルバムを開いて、あの頃の彼女やクラスメイトの姿をもう一度見たいと思いました。

しかし、実家に保管していた卒業アルバムは、両親が他界したタイミングで家を処分した際に紛失してしまい、手元には残っていませんでした。

そうなると、逆に余計に「もう一度顔が見たい」「今も元気でいてくれているのだろうか」という気持ちが強くなっていきました。

ただ、学生時代は一部の同級生からいじめられていたこともあり、卒業後は同窓会などにも参加せず、旧友たちとは距離を置いてきました。

いまさら同級生に連絡して彼女の近況や卒業アルバムのことを聞くのは気が重く、「できれば誰にも知られずに何とかならないだろうか」とずっと悩んでいました。

そんなとき、インターネットで卒業アルバム探しの事例を紹介しているこちらの探偵事務所のサイトを見つけました。

「ここであれば、旧友と直接やり取りをせずに済むかもしれない」と思い、思い切って卒業アルバムの捜索と、彼女が今どうしているのかを調べてもらうことを決意しました。

調査の結果、担当の方から「卒業アルバムを所持している同級生が見つかりました」と連絡をいただきました。

その後、私の名前を出さない形でアルバムをお借りしてもらい、無事に当時のクラス写真や彼女の顔をもう一度見ることができました。

さらに、彼女の現在の状況についても、プライバシーに配慮したうえで調査していただき、「結婚して家庭を持ち、今は穏やかに暮らしている」ことが分かりました。

正直なところ、どこかで「もしかしたらまだ独身かもしれない」「連絡を取れるかもしれない」という気持ちもゼロではありませんでしたが、今の彼女が幸せに暮らしていると知って、ホッとした気持ちと同時に、胸の奥にあったモヤモヤがすっと晴れていく感覚がありました。

自分の中で整理がついていなかった高校時代の思い出に、ようやく区切りをつけることができたように思います。

もし自分一人で同級生に連絡していたら、いじめてきた相手と再び関わることになっていたかもしれませんし、変な噂が立つのも怖くて、結局何もできなかったと思います。

今回、探偵さんに間に入ってもらったことで、自分の気持ちを守りながら、どうしてももう一度だけ見たかった「過去」と向き合うことができました。

あのとき勇気を出して相談して本当によかったと感じています。

仕事でなかなか成果が出ず、気持ちばかり焦っていた時期のことです。

ふと、「昔の友達は今どうしているんだろう」と思い返す瞬間が増えていきました。

あの頃、一緒に笑って、競い合って、遊んでいた友人たちの顔を思い出すと、「みんなもきっと今どこかで頑張っているはずだ。自分も頑張ろう」と自然に思えるようになりました。

その流れで正月に実家へ帰った際、久しぶりに卒業アルバムを見返してみようと押入れや物置をひっくり返して探したのですが、どうしても見つかりませんでした。

母に聞いても「全然知らんよ、捨てた覚えもないんだけどねぇ」と言われ、手がかりはそこで完全に途切れてしまいました。

昔仲の良かった友人に連絡してアルバムを複製してもらうことも考えましたが、みんな地元を出てからは自然と疎遠になってしまい、今どこにいるのかも分からない状況でした。

ましてや、友達の実家に卒業アルバムの件で突然伺うのも気が引けて、「変に思われたら嫌だな」と思い、踏み出すことができずにいました。

半ば諦めかけていたとき、「探偵に友人の居場所を調べてもらえば、卒業アルバムもまた見れるかもしれない」と思い、今回の調査に相談することにしました。

調査は驚くほどスムーズで、昔の友人をすぐに見つけてもらい、その友人からの許可を取ったうえで僕と繋いでくれました。

残念ながら、その友人も卒業アルバムは手元に残っていなかったのですが、現在も繋がりがあるというさらに別の友人へ声をかけてもらったところ、無事にアルバムを持っている人が見つかり、複写という形で再びアルバムを手にすることができました。

もちろん、卒業アルバムが戻ってきたことも嬉しかったのですが、それ以上に今回の調査を通じて、疎遠になっていた友人たちと再び繋がるきっかけになったことが、何より心に残りました。

久しぶりに会って近況を話し合ったとき、「お前も頑張ってるんだな」「また会おうや」と笑い合えたあの時間は、自分の気持ちを前に進める大きな力になりました。

「みんなも頑張っている。だったら、自分も負けずに頑張ろう。」

そう思えるようになり、今は以前より前向きに仕事に取り組めています。