車にGPSがついてるか調べる方法|探偵が教える発見のコツと正しい対処方法

公開日:2025年5月23日

最終更新日: 2025年6月2日

カテゴリー:探偵コラム/ストーカー調査/証拠収集

この記事の読了目安時間は約5分です。
住宅街に停まる車の写真に記事タイトルが重ねられた画像。GPSが仕掛けられている不安をイメージしたタイトルビジュアル。

「もしかして、誰かに車を監視されているかも…」

最近、そんな不安を抱えてこのページにたどり着いた方もいるのではないでしょうか。

実際に、「車に見慣れない機器がついていた」「行動を誰かに知られている気がする」と感じて調査を依頼されるケースは、探偵業界でも少なくありません。

GPSは非常に小型化が進んでおり、素人目には見つけにくい場所に取り付けられることもあります。

しかも、取り付けられた本人がまったく気づかないまま、プライバシーが侵害されていることもあるため注意が必要です。

このページでは、そんな不安を抱える方に向けて、GPSの種類や見つけ方、見つかった場合の対応まで、探偵の視点から丁寧に解説していきます。

まずは「車にGPSがついているかもしれない」と思ったとき、どんなことが考えられるのかを一緒に整理していきましょう。

この記事を読んでわかること

・GPSが取り付けられる目的と背景

・GPS機器の種類と特徴

・GPSが取り付けられやすい車の場所と発見方法

・GPSを見つけた際の正しい対処法

・GPSの設置が違法となる可能性と法的リスクについて

なぜ車にGPSが取り付けられるのか?主な目的と背景

スマートフォンを操作する女性の画像に「なぜ車にGPSが取り付けられるのか?主な目的と背景」というタイトルが重ねられたセクション用画像。

GPSが取り付けられる理由はひとつではありません。

浮気調査やストーカー、家族による監視、あるいは防犯や盗難対策といった正当な目的まで、その背景は多岐にわたります。

まずは「なぜ取り付けられたのか?」を冷静に考えることで、その後の対処にもつながります。

ここでは、実際によくある目的や背景を、代表的な例に分けて整理していきます。

浮気や素行調査のために取り付けられたケース

最も多く見られるのが、配偶者や恋人による浮気調査の一環として、車にGPSを取り付けるケースです。

「帰宅時間がいつもより遅い」「行き先をはぐらかされることが増えた」といった不信感から、相手の行動を把握しようとしてGPSを使う人も少なくありません。

特に、車通勤をしている場合や、休日にひとりで外出することが多い相手には、車に仕掛ければ効率よく行動パターンがわかると考えられがちです。

また、探偵に依頼せずに、自分で調べようとした結果、GPS機器を通販で購入して無断で取り付けるといった行動に出る人もいます。

このようなケースでは、本人に知られないように小型のGPSがバンパー裏やトランクの隅などに設置されることが多く、発見しにくいのも特徴です。

違和感のある行動や、不自然な場所での停車などを誰かに知られているような感覚がある場合は、このような目的でGPSが取り付けられている可能性もあります。

ストーカーや嫌がらせによるケース

GPSが取り付けられる理由の中でも、特に悪質なのがストーカーや嫌がらせを目的としたケースです。

一方的な好意や執着心から、相手の行動を把握しようとして車に無断でGPSを取り付けるという行為が、近年では増加傾向にあります。

特に、過去に交際していた相手や、職場・近隣関係でのトラブルがきっかけとなるケースが多く、被害者にとっては深刻な精神的苦痛を伴います。

こうしたケースでは、取り付けた本人が特定の曜日や時間帯に行動を追跡しやすいよう、車の底面やバンパー裏などに巧妙に設置されていることがほとんどです。

また、ストーカー行為がエスカレートすると、単なる追跡にとどまらず、自宅や職場への接近、盗聴器の設置などの被害に発展する恐れもあります。

「誰かに常に見られている気がする」「行動パターンを把握されているようで不気味」といった違和感を覚えた場合は、GPSが使われている可能性があることを覚えておきましょう。

家族や会社が防犯目的で取り付けたケース

GPSの取り付けは、必ずしも悪意があるとは限りません。

中には、防犯や安全確認の目的で、家族や会社がGPSを取り付けているケースもあります。

たとえば、高齢の親が運転している車に対して「万が一のときに居場所がすぐわかるように」と、家族が見守りの意味で設置することがあります。

また、営業車や社用車などにおいては、業務管理や盗難防止の一環として、会社側がGPSを搭載することも珍しくありません。

これらのケースでは、基本的には車両の所有者が自分で設置している、あるいは使用者に対して明示している場合が多いですが、稀に無断で設置されていることもあります。

たとえ善意や業務目的であっても、本人が知らされていないままGPSが取り付けられていれば、不信感やトラブルの原因となることもあるため注意が必要です。

気づかないうちに取り付けられていたとしても、まずは設置の意図を冷静に確認するようにしましょう。

GPSの種類と特徴

スマートフォンの地図アプリに表示された現在地を指差している画像。GPSの仕組みや種類をイメージさせるセクション用ビジュアル。

車に取り付けられるGPS機器には、いくつかの種類があります。

それぞれ特徴や使われ方が異なり、設置の意図やリスクの大きさも変わってきます。

ここでは、代表的な3種類のGPSについて、その違いや特徴をわかりやすくご紹介します。

GPSにはどんな種類がある?

種類 主な特徴 通信の有無 よく使われる場面
リアルタイム型GPS 位置情報をリアルタイムで追跡できる あり(常時通信) 浮気調査、ストーカー監視
ロガー型GPS あとから移動履歴を確認できる なし(記録型) 証拠記録、長期調査、低価格使用
スマホアプリ型GPS スマホ内のアプリで位置を共有 スマホ通信依存 家族・恋人による監視、ストーカー

このように、GPSには大きく分けて3つの種類があり、それぞれ機能や使われる目的が異なります。

まずは「どのようなGPSがあるのか」を知っておくことで、自分の状況に近いものが見えてくるかもしれません。

ここからは、それぞれのタイプごとに、具体的な特徴や使われ方を詳しく見ていきましょう。

リアルタイムGPSの特徴と使われる場面

リアルタイム型GPSは、現在どこに車があるのかを、スマートフォンやパソコンの画面上でその場で確認できるタイプのGPSです。

通信機能を持っているため、位置情報が即座に送信され、常に相手の移動を追跡することができます。

移動の履歴や、今どこにいるかをリアルタイムで確認できるため、浮気調査やストーカー行為など、継続的な監視目的で使われることが多いのが特徴です。

また、GPSの情報をインターネット経由で確認できることから、遠く離れた場所にいても相手の居場所を把握できるという点でも悪用されやすい傾向があります。

リアルタイム型はバッテリー容量が大きく、長期間の監視に向いている製品も多いため、設置に気づかず何週間も追跡されていたというケースも実際にあります。
小型で磁石付きの製品が多く、車の底面など目立たない場所に貼り付けられていることが多いため、発見が遅れることも少なくありません。

ロガー型GPSの特徴と使われる場面

ロガー型GPSとは、位置情報をリアルタイムで送信するのではなく、一定時間ごとに記録しておき、あとからその履歴を確認するタイプのGPS機器です。

位置情報は内部メモリに蓄積されるため、使用後にデータを取り出して確認する必要があります。

このタイプのGPSは、移動履歴の記録が目的であり、リアルタイム型と違ってその場で追跡することはできません。

一方で、通信機能がないためバッテリーの持ちがよく、比較的長時間の記録に対応できるのが特徴です。

また、価格もリアルタイム型より安価なものが多く、市販品として手に入りやすいため、個人が手軽に使用するケースも見られます。

使われる場面としては、相手に気づかれずに一定期間の移動履歴を確認したい場合や、証拠を記録として残しておきたいときなどがあります。

リアルタイム型ほど即時の追跡はされませんが、「記録されていた」という事実や、「繰り返し接触されていた可能性」は見逃せません。

リアルタイムで居場所が追われるわけではありませんが、ロガー型の場合は、記録された位置情報をあとから回収する必要があるため、取り付けた本人が再び車に接近する可能性があります。
知らないうちに何度も車の周囲に立ち入られていたり、不審なタイミングで誰かが近づいていた…というケースも実際に報告されています。

スマホアプリ型GPSとは?特徴と使われる場面

スマホアプリ型のGPSとは、スマートフォンにインストールされたアプリを通じて、現在地や移動履歴を追跡するタイプのGPS機能です。

端末に専用のGPS機器を取り付ける必要がないため、外見上の異変がまったくなく、気づかれにくいのが最大の特徴です。

一般的には、位置情報の共有機能を利用したり、追跡専用のアプリを相手のスマホに仕込むことで使用されます。

とくに、家族や恋人など、スマホのロック解除が可能な身近な相手から仕掛けられるケースが多く、本人が全く気づかないまま位置情報が送信され続けていることもあります。

アプリによってはアイコンが非表示になっていたり、バックグラウンドで常に動作する仕様になっているものもあるため、日常使用ではなかなか見つけられません。

使われる場面としては、浮気や素行の監視、行動パターンの把握、あるいは一方的な執着によるストーカー行為など、さまざまな目的が考えられます。
車にGPS端末が見当たらなくても、「行動が知られている気がする」と感じる場合は、自分のスマホのアプリや位置情報設定を確認してみることが重要です。

このように、GPSにはリアルタイム型・ロガー型・スマホアプリ型などの種類があり、それぞれ特徴や使われ方に違いがあります。

いずれのタイプも小型化が進んでいて、見た目ではなかなか判断できないものが多く、知らないうちに取り付けられていることも少なくありません。

次の章では、実際にGPSがどこに設置されやすいのか、そして自分で確認するためにはどこを見ればよいのかを具体的にご紹介していきます。

GPSのよくある設置場所と見つけ方

スマートフォンと虫眼鏡が並ぶ明るい背景の画像。GPSの設置場所と発見方法を調べるイメージとして使用されたセクションビジュアル。

「もしかして車にGPSがつけられているかもしれない」と思っても、実際にどこを見ればいいのかわからず、不安だけが募ってしまう方は少なくありません。

GPS機器は非常に小型で、目立ちにくい場所に巧妙に取り付けられることが多いため、見た目では判断しづらいのが現実です。

しかし、探偵の現場では「よくある設置パターン」や「発見されやすい場所」というものが存在します。

以下に、GPSが仕掛けられやすい代表的な個所と、それぞれを確認するポイントを一覧でご紹介します。

よくある設置場所 見つけ方のポイント
車の下回り(バンパー裏など) 磁石付きGPSが多い。手鏡やスマホのライトでチェック
トランクの内側や隅 荷物や配線の奥に紛れているケースあり
シート下・助手席の裏側 掃除中に発見されることも。手で触って確認
グローブボックス・収納スペース 開けて中を確認。違和感のある機器や配線に注意

ここからは、GPSが取り付けられやすい箇所や、そしてそれを自分で見つけるための確認方法を順番に解説していきます。

車の下回り(バンパー裏)

GPSがもっともよく仕掛けられているのが、車の下回りです。

とくに多いのは、バンパーの裏側やマフラー付近、タイヤハウスの奥など、地面に近くて人の目に触れにくい場所です。

この位置は金属部分も多いため、磁石付きのGPSを貼り付けるのに適しており、工具などを使わなくても簡単に設置できてしまいます。

機器自体も小型化が進んでおり、パッと見では気づきにくく、洗車の際などにも見逃されることが少なくありません。

もし自分で確認したい場合は、スマートフォンのライトや手鏡を使って、車の下を照らしながらのぞき込んでみましょう。

GPS機器は見慣れた車の部品とは違って、角ばっていたり、異物感のある形をしていることが多いため、不自然なものがついていないか注意して見ることがポイントです。

ただし、車の下に無理な姿勢で潜り込むのは危険ですので、少しでも不安を感じる場合は無理をせず、専門家への相談を検討してください。

トランクの内側や隅

車のトランクも、GPSが設置されやすい場所のひとつです。

特に、トランクの壁側やスペアタイヤを収納している底面のカバー裏など、普段あまり意識しない部分に仕掛けられることがあります。

トランクの中は比較的スペースに余裕があり、荷物の隙間やカーペットの下などに機器が隠されていても気づきにくいのが特徴です。

また、トランク内に電源コードが通っている場合、その配線に沿うようにGPSが設置されているケースもあり、車に詳しくない人は“もともとついていた部品”だと誤認してしまうこともあります。

確認する際は、トランクのカバーを開け、荷物や収納スペースの奥までしっかり目を通してみましょう。

配線の途中に不自然な結束や小型の黒いボックスのようなものが見つかった場合は、一度注意深く観察してみることをおすすめします。

車種や設計によって構造が異なるため、無理に分解しようとせず、見慣れない機器や不審な物を見つけた場合は、そのままの状態で専門家に相談した方が安心です。

シート下・助手席の裏側

運転席や助手席の下は、GPS機器が目立たずに隠せるため、設置場所として選ばれることがあります。

特に助手席側は乗車中に目線が向きにくく、荷物を置いていることで機器が覆い隠されてしまい、気づきにくい傾向があります。

また、車によってはシートの下に収納スペースや配線がある場合があり、それに紛れて小型のGPSが仕掛けられるケースも見られます。

確認する際は、シートの下を覗き込んだり、手で触れてみて、違和感のある物体がないかチェックしてみましょう。

掃除のときに偶然見つかることもあるため、シート下のスペースは定期的に確認しておくと安心です。

助手席の背面ポケットや、その裏側の隙間なども意外と見落としやすいポイントです。

ただし、強く引っ張ったり無理に外そうとすると、座席に傷がついたり不具合が起きる可能性もあります。

異物らしきものを見つけたときは、無理に取り外さず、そのままの状態で探偵や専門業者に相談することをおすすめします。

グローブボックスや収納スペース

運転席前のグローブボックスや、車内に設けられた小さな収納スペースも、GPS機器が仕掛けられる可能性のある場所です。

特にグローブボックスは、外から見えにくく、開けて中を確認する機会も意外と少ないため、不審な機器があっても見逃されがちです。

GPS機器はスマホよりも小さいサイズのものもあり、書類や小物の下に隠されているケースもあります。

また、収納スペース内の側面や奥の壁に貼り付けるように設置されていることもあり、ライトを当てなければ気づけないこともあります。

確認する際は、中の物を一度すべて取り出して、奥や下側、内壁などに不審な機器がないか丁寧に目を通してみましょう。

もし黒い箱型の装置や、配線とつながっているような不自然なパーツが見つかった場合は、無理に取り外さず、状態を写真に残したうえで専門家へ相談するのが安全です。

収納スペースは日常的に開閉する場所でもあるため、「普段と何か違う」と感じたら、早めに確認しておくことが大切です。

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GPSを見つけた際の対処法

スーツ姿の男性が指を立てて何かを提案している画像。GPSを見つけた際の冷静な対処や専門家への相談を促すイメージとして使用。

実際にGPSのような不審な機器を見つけてしまったとき、何をすべきか分からず、不安になる方も多いのではないでしょうか。

焦って取り外したり、そのまま放置してしまうと、証拠が残らなかったり、状況が悪化してしまう可能性もあります。

まずは落ち着いて状況を確認し、安全を確保した上で、適切な対処を取ることが大切です。

この章では、GPSを発見した際に取るべき具体的な行動や、相談すべき窓口について解説していきます。

落ち着いて現状を記録する

車に見慣れない機器や不審な装置を見つけたとき、驚きや恐怖からすぐに取り外したくなる気持ちは当然です。

しかし、焦って行動してしまうと、大切な証拠が失われたり、相手に気づかれてしまったりするリスクがあります。

まずは落ち着いて、今の状況を客観的に記録することが重要です。

スマートフォンなどで不審な機器の写真を撮り、車のどの位置にあったのかをわかるように撮影しましょう。

できれば全体写真と、機器が設置されていた箇所のアップの両方を残しておくと、後から証拠として使いやすくなります。

また、発見した日時や場所、気づいたきっかけなどもメモしておくと、相談の際にスムーズに説明できます。

機器には触れず、位置を変えたり電源を切ったりせず、そのままの状態で記録することが大切です。

記録をしっかり残しておけば、警察や探偵に相談する際にも、状況を正確に伝えることができ、適切な対応につながります。

発見した際に絶対にやってはいけない行動とは?

不審なGPSらしき機器を見つけたとき、多くの人が感情的になってしまい、冷静な判断ができなくなることがあります。

しかし、どんな状況でも“やってはいけない行動”というものがあります。

まず、真っ先に避けるべきなのが「機器を壊す」「遠くに捨てる」「証拠を自分で処理してしまう」といった自己判断です。

たとえ腹立たしくても、証拠を自ら消してしまえば、後の調査や法的対応が非常に難しくなります。

また、見つけたことをすぐにSNSなどに投稿してしまうのも危険です。

相手が投稿を見て警戒心を強めたり、逆にこちらに逆恨みを抱くといったリスクがあります。

GPSを仕掛けた人物に心当たりがある場合に「これは違法だろう」とその場で相手に連絡を取ってしまうことも絶対に避けてください。

感情的に問い詰めたことで、証拠隠滅や行動エスカレートにつながることがあるためです。

自分の判断だけで動くと、かえって状況を悪化させることになりかねません。

「怪しい」と思ったときこそ、感情に流されず、次にどうすべきかを一度立ち止まって考えることが、最も安全で冷静な対応につながります。

警察に相談すべきケース

GPSが仕掛けられていたとき、その背景に明らかな犯罪性がある場合は、まず警察に相談すべきです。

※特に以下のようなケースに該当する場合は、迷わず警察へ連絡してください。

・ストーカー被害に心当たりがある(元交際相手などからの執拗なつきまとい)

・自宅や勤務先周辺でも「つきまとい」や「待ち伏せ」がある
・以前に被害届や相談歴がある(継続的な監視が疑われる)
・GPS以外にも嫌がらせ・脅迫・暴力などがある
・相手が特定されていて、生命・身体への危険がある

このような場合は、GPSの有無に関係なく、ストーカー規制法や迷惑防止条例違反として警察が動いてくれる可能性があります。

証拠として、GPSの写真や設置状況を記録したうえで、最寄りの警察署へ相談しましょう。

ただし、警察は“事件性”がはっきりしないと動きづらいのが現実でもあります。

「怖いけど証拠がない」「相手が特定できない」という場合は、探偵や専門機関との連携を検討するのも一つの方法です。

探偵に相談すべきケース

GPSのような機器が取り付けられていたものの、「誰がやったのか分からない」「警察に相談したけど事件性がないと言われた」そんな場合には、探偵への相談も視野に入れましょう。

以下のようなケースでは、探偵による調査が有効です。

・加害者が誰かわからないが、車に何かを仕掛けられていた形跡がある
・何度も車の位置が知られている気がするが、証拠がない
・LINEやSNSではブロックされ、他の手段で追跡されている不安がある
・パートナーや身近な人物が疑わしいが、確証がない
・警察に相談しても「証拠がないと難しい」と断られた

こうしたケースでは、証拠の収集や相手の特定を目的とした調査が必要になることが多く、探偵の調査が役立ちます。

探偵は、張り込みや尾行などを行い、GPSが誰によって・どのように仕掛けられたのかを明らかにするため、行動パターンや接触履歴を分析することができます。

また、後に警察や弁護士に相談する際にも、探偵の調査結果が証拠資料として有効に活用されるケースは少なくありません。

「この状況、どうすればいいかわからない…」という段階でも、まずは相談だけでもしてみることで、冷静な対処の第一歩につながるはずです。

GPSをつけられた理由を知ることも重要

GPSが取り付けられていたことに気づくと、多くの人は「誰が?」「なんのために?」という疑問や恐怖を抱きます。

そうした感情は当然ですが、同時に「なぜこのような行動をされたのか」という背景を冷静に考えることも大切です。

GPSを仕掛ける動機は、人によってさまざまです。

例えば、パートナーの浮気を疑っている人が、真実を確かめるために仕掛けるケースもあります。

一方で、元交際相手や知人からの執着、恨み、過干渉といった感情が原因となっているケースもあります。

また、マッチングアプリやSNSで知り合った相手が、関係を一方的に続けようとする中で、相手の行動を監視する目的でGPSを仕掛けるような事例も存在します。

中には、職場や友人関係の中でトラブルを抱えた相手が、嫌がらせや監視目的で行っている場合もあります。

いずれにせよ、背景を整理することで「どのような対処が適切か」「再発を防ぐにはどうすべきか」を見極める材料になります。

被害の全体像を正確に把握することが、自分自身を守るための第一歩につながります。

感情だけで動くのではなく、冷静に「なぜこんなことが起きたのか」を考える視点も忘れずに持つことが大切です。

実際のGPS被害体験談

不安そうに肩を抱える女性と、その後方に立つ人物の画像に「実際のGPS被害体験談」という文字が重ねられたセクション用ビジュアル。GPSによる監視被害の心理的負担を表現。

ここからは、実際にGPSが仕掛けられていたことで不安を感じ、当社に相談された方の体験談をご紹介します。

誰にでも起こりうる事例を通して、「自分も同じ状況かもしれない」と感じた方は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。

本記事は、実際の調査を元に作成していますが、依頼者と関係者のプライバシー保護のため、一部内容を変更して記載しています。
20代女性/福岡県
青い服を着た若い女性のイラストアイコン。マッチングアプリで知り合った相手からGPSを仕掛けられた被害事例の依頼者として使用。
マッチングアプリで知り合った相手からの執着。GPSで行動を監視されていた
マッチングアプリで知り合って何度か会った男性と、自然と連絡が減っていき、そのまま関係は終わったと思っていました。
しかし数ヶ月後、外出先で偶然を装うような再会が何度も続き、不安を感じるように。
車の下を確認すると、タイヤハウスの内側に小さなGPS端末が取り付けられていました。
すぐに探偵に相談し、調査の結果、元の交際相手が自宅近くから車に取り付けていたことがわかりました。
GPSの履歴から行動パターンまで把握されていたことを知り、恐怖で震えましたが、証拠として記録を残し、警察への相談にもつなげることができました。
調査のポイント
GPS機器の特定・撤去とともに、過去の履歴を記録。
設置者の特定には、設置タイミングの防犯カメラ確認と、接触履歴の照会が決め手となりました。
30代男性/東京都
水色の服を着た男性のイラストアイコン。交際相手の女性からGPSを使って監視・尾行されていた被害事例の依頼者として使用。
束縛の強い彼女からの監視。GPSを放置して調査した結果、尾行が発覚
付き合って半年ほどの彼女に束縛されることが増え、「仕事の後どこにいたの?」「なぜルートが違うの?」と行動を詰められるようになりました。
ある日、自分の車の下をなんとなく確認したところ、小型のGPSらしきものを発見。
しかし自分で取り外す勇気もなく、誰がつけたのかも分からなかったため、探偵に相談することにしました。
探偵の助言により、GPSには触れずにそのまま放置し、仕掛けた人物が再び行動するタイミングを狙って調査を依頼。
数日後の休日、私の車を一定距離保ちながら尾行してくる彼女の姿が確認され、設置者が彼女であることがほぼ確定しました。
その後、彼女に対して事実を突きつけた上で関係を解消。警察には届け出ませんでしたが、精神的には大きな安心感を得られました。
調査のポイント
GPS機器の設置場所を撮影・保全したうえで、そのまま放置。
車の位置変動をきっかけに張り込みと尾行調査を実施し、加害者が“見守り距離”を保ちながら動いていたことを確認できました。
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GPSを勝手に仕掛けられた…それって違法じゃないの?

スーツ姿の女性が腕を組み、顎に手を当てて考えている画像。GPSを勝手に取り付けられた状況に対し、違法かどうか迷う読者心理を表現。

GPSが取り付けられていたと知ったとき、「これって違法じゃないの?」と不安になる方も多いはずです。

実際のところ、GPSの使用には法的なリスクがともなうケースがあり、場合によっては加害者が罪に問われる可能性もあります。

この章では、GPS設置に関する報道事例をもとに、法律上どのような問題があるのかを一般的な観点から解説していきます。

他人の車にGPSをつけるのは違法になる?

結論から言えば、他人の所有物に無断でGPSを取り付ける行為は、違法と判断される可能性があります。

たとえ調査や確認、見守りといった“目的”があったとしても、相手の許可がなければ、正当と認められるとは限りません。

一般的には、こうした行為が「住居侵入罪」「器物損壊罪」「プライバシーの侵害」などにあたる可能性があるとされています。

恋人や元交際相手の車にGPSを取り付けるケースも少なくありませんが、たとえ親しい関係にあっても、相手の同意がないまま設置すれば問題視される可能性があります。

また、他人が所有する車両などに無断で設置する行為は、個人であっても業者であっても、法的リスクがあると指摘されています。

実際に、そうした行為が刑事事件として扱われた報道事例もあります(次章で紹介します)。

「相手が身近だから大丈夫」と思い込まず、たとえ恋人や知人であっても、車や持ち物はあくまで“他人の所有物”であることを忘れてはいけません。

実際にGPSを使った違法調査で逮捕された事例

GPSの無断設置は、実際に違法行為として処罰された事例が報道されています。

2024年3月には、探偵業者が調査対象の車に無断でGPSを取り付けたとして、東京都公安委員会から業務停止命令を受け、その後、代表者が警視庁に逮捕されたという事件がありました。

この探偵業者は、調査の一環として正当性を主張していたものの、本人の承諾がない状態で他人の所有する車に設置したことが問題とされました。

詳細は以下の報道で取り上げられています。

👉 産経新聞|探偵調査に無断でGPS設置、業務停止命令 → 代表逮捕

このように、たとえ業者であっても、正当な理由や手続きがなければ、GPSの取り付けが法に触れると判断されることがあります。

個人であっても同様で、「調査のため」「相手が嘘をついているから」などの理由があっても、それだけで違法性が免除されるわけではありません。

この事例は、GPS設置に対する法的なハードルが決して低くないことを示しています。

「業者がやっても逮捕されるのなら、個人がやったらどうなるか?」
そう考えたとき、自分の行動にも慎重さが求められることがわかるのではないでしょうか。

すべてが違法になるわけではない?

ここまで、他人に無断でGPSを取り付けることの危険性についてお伝えしてきましたが、すべてのGPS利用が違法というわけではありません。

たとえば、自分の所有する車やバイク、持ち物などにGPSを取り付けることは、基本的には問題にならないとされています。

防犯対策や盗難防止、家族の見守りといった目的で、自分の財産にGPSを設置すること自体は、一般的にも認められている使い方です。

ただし、注意すべきなのは、所有権のない物に勝手に取り付けることや、相手の同意がない状態で追跡に利用することです。

たとえ家族であっても、「本人が知らないうちに行動を監視する」といった形になれば、後々のトラブルにつながる可能性があります。

また、「共有名義の車だから」「親しい関係だから」といった事情があっても、相手が監視と感じれば、信頼関係の崩壊や法的トラブルの火種になることもあります。

GPSの利用は、その“設置先が誰のものか”と“どういう目的で使うのか”が重要です。

正しい使い方であれば便利なツールですが、少しのズレが“監視”と受け取られ、問題化するリスクもあることを忘れてはいけません。

法律の判断が難しいときはどうすればいい?

GPSの設置に関しては、「違法になる場合」と「違法ではない場合」があり、その判断は非常に複雑です。

ネット上には「これは犯罪」「この程度なら問題ない」といった意見も見かけますが、そうした情報だけで判断するのは危険です。

実際には、「誰が」「どの車に」「どんな目的で」「どのように取り付けたのか」など、細かな状況によって法的な評価は変わります。

そして、その判断は、法律の専門家でなければ見極めが難しいケースも少なくありません。

また、感情的に「これは絶対に違法だ!」と決めつけて行動してしまうことで、相手を刺激し、状況が悪化してしまうこともあります。

逆に、「これくらいなら大丈夫かもしれない」と放置してしまった結果、後になって深刻なストーカー被害につながっていたというケースも存在します。

こうしたときに大切なのは、自分だけで判断しようとしないことです。

「法律のことはよくわからない」「本当に違法なのか確信が持てない」

そんなときこそ、早めに専門家に相談することが、安心につながります。

警察や弁護士はもちろんのこと、GPSの調査や撤去、設置者の特定などについては、探偵に相談するという選択肢もあります。

特に、「誰がつけたかわからない」「警察に行っても動いてもらえなかった

という場合には、探偵が調査を通じて証拠を集め、問題の背景を明らかにすることが可能です。

わからないまま悩み続けるのではなく、「判断が難しいからこそ専門家に頼る」という姿勢が、被害を広げないためには欠かせません。

まとめ

スーツ姿の女性が向かい合って相談を受けている様子を写した画像。GPS問題に悩む人が安心して相談できる雰囲気を表現したまとめ用ビジュアル。

車にGPSが取り付けられているかもしれないと感じたとき、まずは落ち着いて、状況を冷静に把握することが大切です。

「誰かに見られている気がする」「行動を知られている気がする」そんな不安は、日々の生活にじわじわと影を落とします。

実際に、GPS機器は年々小型化が進み、知識がなければ見つけるのも難しくなってきています。

しかも、相手は身近な人間であることも多く、疑いたくない気持ちと恐怖が交錯する中で、どう動けばいいか分からずに悩んでしまう方も少なくありません。

今回ご紹介したように、GPSにはいくつかの種類があり、それぞれ目的や使い方が異なります。

「防犯のため」「見守りのため」といった理由で取り付けられていることもありますが、本人の同意なく設置された場合は、たとえ善意のつもりでもトラブルに発展する恐れがあります。

中には、悪意あるストーカーや嫌がらせが関与しているケースもあり、放置することで被害が拡大することもあるのです。

見つけたときに大切なのは、すぐに取り外すのではなく、しっかりと記録を残し、証拠として保全することです。

そして、誰が取り付けたのか、どうして設置されたのかを明らかにするためには、専門的な調査が必要になることもあります。

警察に相談すべきケースもありますし、状況によっては探偵に相談することで、より柔軟で現実的な対応ができることもあります。

すべてのGPS設置が違法というわけではありませんが、無断で他人の所有物に取り付ける行為は、法的リスクを伴うことを忘れてはいけません。

だからこそ、「気のせいかもしれない」で済ませず、少しでも不安を感じたときには、早めに相談することが何よりの安心につながります。

総合探偵社福一調査会では、GPSの有無を確認する調査はもちろん、「誰が取り付けたのか」を特定するための証拠収集や追跡調査にも対応しています。

不安な気持ちをひとりで抱え込まず、まずはご相談ください。

執筆者プロフィール画像
執筆者:岡田 新(総合探偵社福一調査会 相談員)
執筆日:2025年5月22日

探偵歴10年。トラブル解決や対人問題の相談に定評があり、年間1,800件以上の相談を受ける問題解決のエキスパート。素行調査をはじめ、人探しや対人関係のトラブル解決において豊富な経験を持ち、多くの依頼者の悩みに寄り添いながら解決へと導く。

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