中高生の家出にどう向き合うか探偵が教える親のための対応ガイド
公開日:2025年5月25日
最終更新日: 2025年6月16日
カテゴリー:探偵コラム/家出人捜索調査/家出人捜索調査解決事例/

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子どもが「家出」したとき、親としてどのように受け止め、どのように対応すべきかは非常に難しい問題です。
感情的にならず、しかし放置もできないこの状況にどう向き合えばよいか、12年以上の現場経験を持つ探偵の視点から、家出の兆候や心理、行き先の傾向などを詳しく解説していきます。
家庭という小さな社会の中で、子どもが感じるストレスや不満、そしてその行動につながる原因を理解することから始めましょう。
この記事を読んでわかること
・中高生の家でが増えている理由
・子供が家出する心理
・家出先での子供のリスク
・家出の兆候と初動対応
・子供が無事に帰ってきた後の対応
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中高生の家出が増えている理由とは

近年、中高生の家出が増加しています。その背景には、SNSの普及により、外部との繋がりが強まったことも一因です。
若者が目の前の人間関係から逃避し、オンラインでの新たなコミュニティに依存する傾向が見られ、ますます家出の機会が増えているのが現状です。
ここでは中高生の家出が増えている理由について詳しく解説します。
情報社会による家出のハードルの低下
近年、SNSやスマートフォンの普及により、未成年の家出は以前よりも格段に容易になりました。
以前であれば、家出をするためには行き先や交通手段、滞在先の確保といった問題が立ちはだかっていました。
しかし現在では、インターネットを通じて「家出先を提供する」といった情報が簡単に見つかる事、
さらに、見知らぬ大人との接触も容易になっています。これにより、家出が一時の衝動で実行されやすくなっているのです。
探偵の現場で実際に家出人の調査を行う中で、このような背景が家出の増加に与える影響の大きさを実感しています。
SNS上では「家出女子」「家出少年」といった言葉がトレンド化しており、家出を特別な行動ではなく“ありふれた選択肢”として捉える若者も増えています。このようなネット文化が、家出という行為の心理的ハードルを下げていることも見逃せません。
家庭内のコミュニケーション不足も一因に
家庭内での会話が減っていることも、家出の一因として挙げられます。
特に中高生という年齢は、親との距離を自然と取りたがる時期です。些細な言葉のすれ違いや、親の期待が重荷になってしまうことも少なくありません。
子どもが抱えるストレスに親が気づかず、結果的に「この家には自分の居場所がない」と感じさせてしまうケースもあります。
探偵として関与する案件でも、家出の動機を深掘りしていくと、親との関係性の問題に行きつくことが非常に多くあります。
親が仕事や育児で多忙になる中で、子どもとの心の距離が広がっていく傾向が見受けられます。こうした環境が続くと、家庭内での孤立感を深め、家出という選択肢に傾いていくのです。
子どもが家出したいと感じる心理とその背景

家出を考える子どもたちの多くは、「この場から逃げたい」「今の状況を変えたい」といった切実な思いを抱えています。
決して遊び感覚で出ていくわけではなく、本人にとっては深刻な問題です。
たとえば、学校でのいじめや人間関係のトラブル、進学や成績に対するプレッシャー、家庭内での叱責や無関心など、原因はさまざまですが、共通しているのは「ここにいてはつらい」と感じていることです。
ここでは子供が家出したいと感じる心理とその背景について詳しく解説します。
「逃げたい」気持ちが優先される瞬間
探偵の立場から見ると、子どもが初めて家出を決断するまでには、必ずと言ってよいほど“心の蓄積”があります。
突然のように見えても、実際には何度も「我慢」の限界を感じながら、そのたびに少しずつ距離を取っていくのです。
やがて、ある言葉や出来事が引き金となり、家出という行動に至ります。そうした心の動きを理解することが、親にとって極めて重要です。
中高生の子どもは自立心も成長し、反抗的になる傾向があります。頭ごなしにいうことを聞かせようとせず、まずはその理由をじっくりと聞き、共感する姿勢を見せましょう。その上で、その言動や行動がなぜ良くないのかを明確に伝えることが重要です。
自己肯定感の低下が導く選択
中高生の家出の背景には、自己肯定感の低さが深く関わっていることも少なくありません。
例えば、親からの期待に応えられない自分を責めたり、学校での評価に納得できなかったりと、「自分には価値がないのではないか」という思考に陥るケースが多く見られます。
その結果、「自分がいない方がいいのでは」と極端な考え方に進み、家出を選ぶのです。
このような心理は、周囲の大人が無意識のうちに発する評価や言葉の影響を強く受けます。
子どもの視点では、些細な一言が大きな意味を持ち、時にはそれが深い傷となって残ることもあります。
探偵業務においても、家出をした子どもが語る「心の声」からは、理解されない孤独や、評価されない苦しみが数多く聞こえてきます。
自己肯定感が低く悩んでいる子供は、その言葉や態度に表れます。「どうせ〇〇…」や「やったところで…」といった否定的な発言が見られた場合は、特に注意が必要です。普段の何気ない行動や言動に敏感になり、サポートを考えることが大切です。
家出の行き先に多い場所とそのリスク

ネットでつながる「見知らぬ大人」の存在
家出をした中高生が向かう場所として、最も警戒すべきは「ネットで知り合った大人の家」です。
SNSや掲示板などを通じて、「泊めてくれる人」を探し、実際に会ったこともない相手のもとに身を寄せるケースが後を絶ちません。こうした行動には、性的搾取や金銭的トラブル、薬物や犯罪に巻き込まれるリスクが伴います。
探偵として実際に調査した事例では、家出した女子中学生が「優しくしてくれる人」に惹かれて見知らぬ男性の元へ行き、結果的に深刻な被害に遭ったというケースもあります。
子どもたちは、大人の悪意を見抜く力が未熟であるため、好意的な言葉に簡単に心を開いてしまいます。
これは、家庭での孤独感が強いほど、その傾向が高まると言えるでしょう。
家出後に被害を受けた実際の事件
出典:産経新聞より「ごはん、寝泊まり、ネットあるよ」家出願望の女子中学生を誘い出した疑い、36歳男逮捕」
交流サイト(SNS)で家出願望を投稿していた女子中学生を自宅に誘い出したとして、大阪府警捜査1課は17日、未成年者誘拐の疑いで、東京都江戸川区の無職、今村友昭容疑者(36)を逮捕したと発表した。容疑を認めている。
逮捕容疑は7日午後、大阪府内の女子中学生をSNSのダイレクトメッセージで「来てくれたらごはんと寝泊まりとネットはあるよ」などと誘惑し、東京都内の自宅に宿泊させるなどしたとしている。
出典:朝日新聞「逮捕の中3「少年院に入れば家を出られる」 千葉女性殺害」
事件は11日午後5時5分ごろ発生。男子生徒は被害者の背中を刃物のようなもので突き刺して殺害したとして、12日に逮捕された。
補導や家出のほか、同級生とのトラブルなどもあり、父親が県警に相談。少年補導専門員が複数回面接し、事件翌日の12日も面接が予定されていた。
家出の行き先
家出先としてよく報告されるのが、漫画喫茶やカラオケボックスなどの24時間営業の施設です。
以下に家での行き先と起こり得るリスクについて詳しく解説しています。
家での行き先に多い場所
友人の家やネットで知り合った人の家:近しい友人の家が最も一般的な行き先です。ただし、ネットで知り合った年上の人など危険が高い可能性があります。
公園や広場:家から離れ、静かに考え事ができる場所として、公園や広場を選ぶこともあります。むしろ、一時的な避難場所として利用されることが多いです。
空き家や廃墟:たとえば、空き家や廃墟など、誰にも見つからない場所を選ぶ場合もあります。しかし、これらは危険が伴うため注意が必要です。
漫画喫茶やカラオケ店:一時的に過ごせる場所として、漫画喫茶やカラオケ店を利用する若者もいます。ここでは、友達と過ごしたり、安心できる環境で一晩を過ごしたりできます。
ショッピングモール:大きなショッピングモールも、屋内で長時間過ごせるため、行き先に選ばれることがあります。買い物や食事を楽しみながら、しばらく休む場所として適しています。
駅やバスターミナル:交通機関を利用し、更に遠くへ行く選択をすることもあります。駅やバスターミナルは出発地点として利用されることがありますが、停留所として留まっていることもあります。
これらの場所には、子どもが行き先を選ぶ際の心理状況や緊急性が大きく関係しています。
家出先の種類と起こり得るリスク
家出先の種類 | 具体例 | 主なリスク |
---|---|---|
ネット経由の知人宅 | SNSで知り合った大人 | 性的搾取・誘拐・暴力 |
商業施設 | 漫画喫茶、カラオケ | 防犯性の低さ・金銭問題 |
屋外の公共スペース | 駅、公園、バス停 | 低体温症・犯罪被害 |
このように、子どもが選ぶ家出先には、想像以上に多くの危険が潜んでいます。
親として重要なのは、子どもが「どこかへ行けば安心できる」と思わないような環境を家庭内に整えることです。
つまり、家の中こそが最も安全で信頼できる場所であると、子どもに実感させることが、何よりの予防策になるのです。
探偵の視点で見る家出の兆候と初動対応

家出には、必ずと言ってよいほど事前に兆候が現れます。
ただ、それは非常に微細で、日常生活の中に溶け込んでいるため、普段から目を配っていなければ見過ごしてしまいがちです。
ここでは探偵の視点で見る家出の兆候と子どもが家出してしまった時の適切な初動対応について詳しく解説します。
日常の中にひそむ小さな変化を見逃さない
たとえば、部屋に閉じこもる時間が長くなったり突然の無口や気分の落ち込みが多くなったと感じる時、心に変化が生じている証拠である場合があります。
他にも、反抗的な態度が目立つようになったり、学校や家庭への不満を口にするようになったりすることも、家出の前兆と考えられます。
探偵として過去に数多くの家出案件に関わってきた中で、共通して見られたのは、「親との会話が減っている時期」と「本人が何かに対して強い不満や諦めを抱いていた時期」が重なっていたという点です。
つまり、子どもが自分の中で問題を抱え、それを打ち明ける場や相手がいないと判断した時に、家出という行動に出る傾向があるのです。
特にSNSを頻繁に利用し始めたり、夜遅くまで起きているようになったりするなど、生活リズムの変化は注意すべきポイントです。
初動対応の重要性とその具体的な行動
万が一子どもの家出が発覚した場合、時間との勝負になります。
最初の24時間が非常に重要で、ここでの対応が後の捜索に大きな影響を与えます。
以下に適切な初動対応について詳しく解説しています。
初動対応【部屋と持ち物の確認】
まず行うべきは、部屋や持ち物の確認です。
衣類や現金、スマートフォンの有無、そして通学定期券や身分証などが残されているかを確認することで、移動手段や計画性の有無を推測できます。
初動対応【交友関係の確認】
また、交友関係の確認も欠かせません。最近連絡を取っていた人物の中に、家出をそそのかした可能性のある相手がいないかどうか、LINEやSNSの履歴を確認することも必要です。
SNSの投稿パターンやメッセージのやり取りから、子どもがどのような心理状態にあったか、またどのエリアに向かった可能性があるかを読み取ることができます。
初動対応【警察への届け出】
警察への届け出も早急に行うべきです。
行方不明届を出すことで、公共交通機関や防犯カメラなどの情報との連携が取れるようになります。
特に未成年の場合は、保護対象として迅速な対応が期待できます。
家出を未然に防ぐ家庭内コミュニケーションの取り方

家出を未然に防ぐためには、何よりも家庭内のコミュニケーションが鍵となります。
ただ話しかけるだけでは不十分で、子どもが「自分の話をきちんと聞いてもらえる」と感じることが重要です。
家出を未然に防ぐためには、何よりも家庭内のコミュニケーションが鍵となります。
ただ話しかけるだけでは不十分で、子どもが「自分の話をきちんと聞いてもらえる」と感じることが重要です。
信頼関係は日々の積み重ねから
悩みや愚痴に対してすぐにアドバイスを返すのではなく、まずは最後まで話を聞く姿勢が求められます。
探偵の現場でも、家出直前の家庭に共通しているのは、「親が自分の意見を押し付けていた」「子どもの話を途中で遮っていた」というケースが多いことです。
また、会話の質も大切です。
学校の成績や生活態度ばかりに焦点を当てるのではなく、「最近楽しかったことは?」「何か困っていることはない?」といった、子どもの心に寄り添うような問いかけが有効です。
日常的な対話の積み重ねが、いざというときに子どもが親に相談しやすい空気を生み出します。
子どもが無事戻った後に親がすべきこととは

子どもが無事に戻ってきた際、多くの親御さんが最初に抱く感情は「怒り」と「困惑」です。
「なぜ家出なんてしたのか」「どこに行っていたのか」と問い詰めたくなる気持ちは理解できますが、ここで感情に任せて責めてしまうと、子どもの心はさらに閉ざされてしまいます。
探偵の立場から見ても、家出後の親の対応によって、子どもとの関係が修復できるかどうかが大きく左右されます。
子どもが帰ってきた後に親がすべきことを詳しく解説します。
責めるのではなく、受け入れる姿勢が第一歩
まずは、無事で戻ってきたことに対して安心と感謝の気持ちを伝えることが大切です。
その上で、「どうして家を出るという選択をしたのか」を、子どものペースで語ってもらう時間を設けましょう。
焦って真相をすべて聞き出そうとせず、子どもが話し始めるのを待つ姿勢が信頼の再構築につながります。
再発防止のための環境づくり
家出が一度でも起きた家庭では、同じことが繰り返されるリスクを常に意識する必要があります。
そのためには、日常の中で「変化に気づく感受性」を高めること、そして「子どもが困った時に頼れる存在であると感じさせること」が不可欠です。
探偵業を通じて見てきた中で、親が変わることで子どもの態度や行動も明らかに変化するケースは多く存在しました。
また、必要に応じて第三者の支援を受けることも選択肢の一つです。
スクールカウンセラーや地域の相談機関を活用することで、親子間のコミュニケーションでは解決できない課題にも取り組むことができます。
重要なのは、親が「一人で抱え込まない」ことです。
家出という出来事は、家庭の在り方を見直す機会でもあります。
子どもが再び家を「安心できる場所」と感じられるよう、日々の関わり方を丁寧に築いていくことが、最も確実な再発防止策となるのです。
中高生子どもが家出してお困りの方へ

「自分達で探してみたけど見つからない…。」「手がかりが分からずどこを探していいか分からない…。」ご自身達で悩んでいては状況が悪化する可能性があります。
まずは今の状況や失踪の経緯を詳しくお聞かせください。
その情報をもとに、解決のヒントや次に取るべき行動に関するアドバイスができるかもしれません。
状況に応じた専迂生の家出門的な見解を提供し、あなたの不安を軽減するお手伝いをいたしますので、ぜひ電話でご相談ください。
中高生の家出に悩む両親専用相談窓口

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まとめ

中高生の家出は、深刻な問題であり、子供たちのSOSサインを見逃さないことが大切です。
普段から子供とコミュニケーションを取り、悩みを打ち明けられる関係を築くことが、家出を防ぐ第一歩となります。
もし、子供が家出した場合は、すぐに警察へ届け出、福一調査会へご連絡ください。
私たちは、家出した子供の行方を探し、安全な場所に帰れるようサポートいたします。
一人で抱え込まず、専門機関の力を借り、子供たちの未来を守りましょう。

岩下 永輝
執筆者/監修者
この記事を書いたのは、探偵歴12年の経験を持つ調査員です。
これまでに数多くの浮気調査、素行調査の経験を持ちます。
最新の機材や技術を使い、より精度の高い調査を実現。
従来の手法では難しかった証拠収集や情報確認を可能にしています。
依頼者へ結果第一主義を信念に、依頼者の信頼に応える調査を提供し続けることを使命としています。
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